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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 免疫血清検査
74.T,Bリンパ球
著者: 中原一彦1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院・検査部
ページ範囲:P.1802 - P.1803
文献購入ページに移動T,Bリンパ球分画を検索するのに,従来は,Tリンパ球であれば,ヒツジ赤血球がヒトのTリンパ球に特異的に付着する性質を利用したEロゼット形成試験,Bリンパ球であれば,ポリクローナルな抗免疫グロブリン抗体を用いた細胞表面免疫グロブリンの検索,もしくはBリンパ球のFcレセプターによるEAロゼット形成試験,補体レセプターによるEACロゼット形成試験が主として用いられてきた.しかし最近ではヒトのTリンパ球,Bリンパ球に対するモノクローナル抗体が数多く作製され,螢光標識したモノクローナル抗体と,それを実際に分析するフローサイトメーターとにより,以前に比べ客観的な結果が比較的手軽に得られるようになったため,現在では以前のロゼット法などの方法にとってかわってモノクローナル抗体による方法が使われるようになってきた.
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