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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 免疫血清検査

80.抗DNA抗体

著者: 東條毅1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1816 - P.1817

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 抗DNA抗体の検査は,全身性エリテマトーデス(SLE)の診断をすすめるうえで有用性がある.アメリカリウマチ学会による1982年改訂のSLE分類基準には,抗DNA抗体の検査が新しく基準項目の中に追加された.この時の根拠となったデータでは,抗DNA抗体はSLEの113/168(67%)に検出された.同時に測定した非SLE対照例における陽性率は7/91(8%)であった.このためSLEを分類する感度(67%)と特異度(92%)にすぐれた指標として,基準に採用されたのである.
 ただしこの場合の抗体は,とくに抗nativeDNA抗体と指定してある.DNAに関して抗原決定基となりうる成分には,1)一次構造の塩基部分,2)デオキシリボースと燐酸により構成される骨格構造(二次構造部分),3)ヌクレオチド鎖のつくる高次構造,の3種がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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