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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査

94.血糖

著者: 菊池方利1

所属機関: 1三井記念病院・内分泌代謝科

ページ範囲:P.1856 - P.1857

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●異常値を示す疾患
 1.高血糖を来す疾患
 1)糖尿病 膵ランゲルハンス島のインスリン産生細胞(B細胞)が破壊されてインスリン分泌が不足するインスリン依存性糖尿病(IDDM),およびインスリン分泌B細胞と標的細胞にグルコースに対する感受性の低下が生じるインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)に高血糖が最も生じやすい.
 2)その他の遺伝的疾患 糖尿病は遺伝性疾患であり,他の内分泌系遺伝性疾患の一環であることもありえる.膵島B細胞の破壊(膵島炎)は自己免疫機構の破綻によるとの考えが有力であるが,成長ホルモン単独欠損症,汎下垂体機能低下性小人症,多発性内分泌腺症が膵島炎を伴う.嚢胞性線維症やSchmidt症候群は膵島炎のみでなく膵変性を伴う.神経変性を伴うFriedreich失調症,染色体異常症を伴うDown,Turner,Kleinfelter症候群,視神経萎縮・糖尿病症候群などもIDDM併存に近い存在である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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