icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集

血液化学検査

101.過酸化脂質

著者: 中村治雄1 宮島恵美子1

所属機関: 1防衛医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1870 - P.1871

文献概要

 生体において,組織を中心に脂質の過酸化が起こることが知られ,とくに血小板凝集,プロスタグランジン生成,動脈壁内,白血球などが臨床的に注目されている.近年,動脈硬化発生に果たす低比重リポ蛋白(LDL)の変性などは,一部は動脈壁内で酸化を受けることにより生ずると考えられている.
 これら局所の変化がどの程度血中に影響するか問題であるが,従来から過酸化脂質を血中で測定しようという努力がなされていた.しかし直接それぞれの過酸化脂質を測定するのではなく,チオバルビツール酸(TBA)と反応して生じたマロンジアルデヒドを測定して,その値としていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら