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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査

114.血清鉄,鉄結合能,フェリチン

著者: 内田立身1

所属機関: 1福島県立医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1900 - P.1901

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●異常値を示す疾患
 鉄は生体において,大別してヘモグロビンと貯蔵鉄に存在しているので,鉄および貯蔵鉄であるフェリチンは,ヘモグロビン合成障害をきたす各種の貧血,鉄貯蔵臓器である肝の障害および分布異常が示唆される二次性貧血などで異常値を示す.詳しくは表のとおりである.
 血清鉄は鉄欠乏性貧血,潜在性鉄欠乏,二次性貧血で低値であるが,総鉄結合能(TIBC),フェリチンを同時に測定すると各々を鑑別できる(図1).血清鉄高値は造血障害,鉄過剰,肝細胞障害による逸脱などでみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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