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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査
116.セルロプラスミン
著者: 青柳豊1 鈴木康史1
所属機関: 1新潟大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1904 - P.1905
文献購入ページに移動 セルロプラスミン(ceruloplasmin,以下CPLと略す)は,1944年スウェーデンのHolmberg & Laurellによって初めて単離精製された主要な血清蛋白の1つである.本物質は1分子中に6〜8個の銅イオンを含有する1,046残基のアミノ酸よりなる1本鎖のポリペプチドであり,4カ所のN-グリコシド型結合による糖鎖(約8%)をもつ分子量約13万の糖蛋白である.電気泳動上はα2グロブリン分画に属し,ρ-フェニレンジァミンや,カテコールアミンなどの酸化能を有し,遺伝変種が存在する.
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