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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査
119.クロール(Cl)
著者: 鈴木洋通1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・腎内分泌代謝科
ページ範囲:P.1912 - P.1913
文献購入ページに移動もしこれらの均衡状態が保たれていない場合には,酸塩基平衡の変化に目を向ける必要がある.すなわち,Na濃度に比し,より低Cl血症がみられるときには,代謝性アルカローシスもしくは代償性の呼吸性アシドーシス(多くは慢性)を考える.逆にNa濃度に比し,より高Cl血症がみられるときには,高Cl性代謝性アシドーシスもしくは慢性呼吸性アルカローシスの存在を疑う.
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