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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査
120.カルシウム(Ca)
著者: 松本俊夫1
所属機関: 1東京大学医学部・第4内科
ページ範囲:P.1914 - P.1916
文献購入ページに移動●異常値を示す疾患
血清カルシウム(Ca)値が異常高値を示す疾患を表1に,異常低値を示す疾患を表2に示した.
血清Ca濃度の調節上最も重要な役割を演じているのは,副甲状腺ホルモン(PTH)である.また,ビタミンDの活性型ホルモンである1,25水酸化ビタミンD〔1,25(OH)2D〕は,腸管Ca吸収の調節上最も重要なホルモンである.これらのホルモンはいずれも骨代謝回転および腎尿細管Ca再吸収の促進作用を示すが,その作用の発現には両者の存在が必要である.したがって,これらのうち一方が欠乏しても,低Ca血症などのCa代謝異常症がもたらされる.
血清カルシウム(Ca)値が異常高値を示す疾患を表1に,異常低値を示す疾患を表2に示した.
血清Ca濃度の調節上最も重要な役割を演じているのは,副甲状腺ホルモン(PTH)である.また,ビタミンDの活性型ホルモンである1,25水酸化ビタミンD〔1,25(OH)2D〕は,腸管Ca吸収の調節上最も重要なホルモンである.これらのホルモンはいずれも骨代謝回転および腎尿細管Ca再吸収の促進作用を示すが,その作用の発現には両者の存在が必要である.したがって,これらのうち一方が欠乏しても,低Ca血症などのCa代謝異常症がもたらされる.
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