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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査

120.カルシウム(Ca)

著者: 松本俊夫1

所属機関: 1東京大学医学部・第4内科

ページ範囲:P.1914 - P.1916

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●異常値を示す疾患
 血清カルシウム(Ca)値が異常高値を示す疾患を表1に,異常低値を示す疾患を表2に示した.
 血清Ca濃度の調節上最も重要な役割を演じているのは,副甲状腺ホルモン(PTH)である.また,ビタミンDの活性型ホルモンである1,25水酸化ビタミンD〔1,25(OH)2D〕は,腸管Ca吸収の調節上最も重要なホルモンである.これらのホルモンはいずれも骨代謝回転および腎尿細管Ca再吸収の促進作用を示すが,その作用の発現には両者の存在が必要である.したがって,これらのうち一方が欠乏しても,低Ca血症などのCa代謝異常症がもたらされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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