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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査

123.Paco2(動脈血CO2分圧)

著者: 吉川隆志1 川上義和1

所属機関: 1帯広厚生病院・第1内科 2北海道大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1927 - P.1929

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 吸気中のCO2濃度はごくわずかで(約0.04%),新たにCO2が加えられた場合以外は静脈血,肺胞気,動脈血PCO2は組織の代謝により決定される.血漿中のpHはHenderson-Hasselbalchの式で説明される.
 血漿pH=6.10+log血漿〔HCO3-〕/0.03・Paco2
 上式で〔HCO3-〕は腎における,Paco2は肺における調節を受けている.末梢組織より血液で運ばれたCO2は,換気により肺胞から放出される.CO2排泄には肺胞換気量が重要で,肺胞換気量(VA)と肺胞気CO2分圧(PAco2)は双曲線で表され,これを代謝双曲線(metabolic hyperbola)と呼ぶ(図1)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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