文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液化学検査
128.Siggaard-Andersenの酸塩基チャートの使用法
著者: 川口哲1 吉矢生人1
所属機関: 1大阪大学医学部・麻酔学
ページ範囲:P.1938 - P.1940
文献概要
Significance bandとは生体を種々のPco2に保ったとき,単純な呼吸性障害のみの場合95%の信頼度でとりうる血漿重炭酸イオン濃度(以下HCO3-),BEの範囲を求め,図示したものである.横軸にPco2,縦軸に〔HCO3-〕あるいはBEをとった図でsignificance bandは帯状を呈し,その帯域からの逸脱が代謝性障害の存在を表す.急性・慢性呼吸性アシドーシス,アルカローシス患者用と各種のsignificance bandが作成されている.一方では,生体を種々の〔HCO3-〕あるいはBEに保ち,Pco2の正常範囲を求めた呼吸性酸塩基平衡の基準となるsignificance bandもある.
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