文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液化学検査
文献概要
クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)は骨格筋,心筋,脳および平滑筋に高濃度に分布し,他の組織および臓器にはあまり存在していない.このため,臨床検査でのCKの有用性は当初,進行性筋ジストロフィーの診断に,次いで心筋梗塞の早期診断を中心とする心疾患において認められている.また最近では骨格筋・心筋疾患以外に,中枢神経疾患および内分泌疾患においても広く測定されるようになってきている.
血清で測定されるCKは,通常細胞上清に含まれるcytoplasmic CKで,そのアイソザイムはCK-BB,CK-MB,CK-MMの3種が知られている.この酵素の基本となるサブユニットはM(muscle)とB(brain)で,CK-BBは主として脳に,CK-MMは骨格筋に存在し,CK-MBは混合型で心筋に最も高濃度に存在している.他にCKのアイソザイムには,細胞内局在の異なるmitochondrial CK(m-CK)が存在し,細胞傷害がミトコンドリアにおよぶと,血中に出現する.
血清で測定されるCKは,通常細胞上清に含まれるcytoplasmic CKで,そのアイソザイムはCK-BB,CK-MB,CK-MMの3種が知られている.この酵素の基本となるサブユニットはM(muscle)とB(brain)で,CK-BBは主として脳に,CK-MMは骨格筋に存在し,CK-MBは混合型で心筋に最も高濃度に存在している.他にCKのアイソザイムには,細胞内局在の異なるmitochondrial CK(m-CK)が存在し,細胞傷害がミトコンドリアにおよぶと,血中に出現する.
掲載誌情報