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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液化学検査

142.BSP試験とICG試験

著者: 石原扶美武1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1972 - P.1974

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 肝はきわめて大きな予備能,代償能を有する臓器であるが,この予備能や肝障害の程度を判定するすぐれた検査法の1つが色素排泄試験である.これは色素を生体に注入し,肝から胆汁中に排泄する機能をみる方法である.古くから種々の色素,すなわちrose bengal,azorubin Sなどが用いられていたが,現在ではBSP(bromsulfophthalein)とICG(indocyanine green)が最も広く用いられている.しかしBSP試験はICG試験に比べてアレルギー反応やショックをひき起こす率が高いため,体質性黄疸の鑑別などの特殊な場合を除いては,ほとんど行われなくなってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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