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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 内分泌機能検査

158.C-ペプチド

著者: 松田文子1

所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科

ページ範囲:P.2016 - P.2017

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 C-ペプチドは膵B細胞でインスリン1分子と同分子の割合で作られ,理論上はインスリンの分泌時に同じ分子量比率で分泌される.血中C-ペプチドは血中インスリンとほぼ平行して変動する.しかし,実際の血中濃度はインスリンより濃く,モル比で空腹時には約10倍,インスリン分泌直後は約5倍である.これはインスリンと異なり肝に取り込まれないので血中からの消失がインスリンより遅延するためである.体内からの除去はもっぱら腎からの排泄によるので腎障害の影響を受けやすい.RIAで測定された値はC-ペプチド以外にプロインスリンなどを含むのでCPR(C-ペプチド免疫活性)と呼ぶ.
 尿中のC-ペプチドも市販のRIAキットで測定できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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