icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 内分泌機能検査

160.ガストリン

著者: 松崎勉1 関口利和1

所属機関: 1群馬大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2022 - P.2023

文献購入ページに移動
●ガストリンとは
 ガストリンは胃幽門前庭部,十二指腸球部に存在する基底顆粒細胞(G細胞)から分泌される消化管ホルモンである.その分子構造は,主にcomponent I,big gastrin(G 34),little gastrin(G 17),mini gastrin(G 14)の4種類が知られている.胃前庭部粘膜では,G17が免疫活性ガストリンの90〜95%を占め,G34が4〜5%,component I,G14が共に1%以下であり,血清中ではG34とG17が主な分子型でG34が主になっている.ガストリンの主な生理作用は,胃底腺領域の壁細胞に作用し,胃酸の分泌を促進させることであり,他には,消化管運動に対しても刺激作用を有する.ガストリン分泌は種々の分泌調節機構により影響を受けて生理的変動がみられる.ガストリンの血中濃度は食事摂取後約30分でピークを示し,朝食後が一日の中で一番ガストリンの血中濃度が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら