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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 内分泌機能検査

162.カテコールアミン

著者: 中井利昭1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・臨床病理学

ページ範囲:P.2026 - P.2027

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 カテコールアミンの分泌は,低血糖,出血,酸素欠乏その他さまざまのストレス(精神的ストレスも)によって起こる.交感神経終末から分泌されたノルアドレナリンは,近傍の作用臓器に取り込まれ作用を及ぼすが,大部分は再び交感神経終末端に再摂取される.副腎髄質から分泌されたアドレナリン,ノルアドレナリンは循環血中に入り遠隔の作用臓器に作用を及ぼす.カテコールアミンはα,β-受容体への刺激によってその作用を発現する.カテコールアミンの中,アドレナリンとノルアドレナリンはα,β-受容体への刺激効力が異なるので,アドレナリンは心臓賦活作用,糖や脂質に及ぼす作用が強く,一方,ノルアドレナリンは血圧上昇作用が著明である.各作用臓器に取り込まれたカテコールアミンは代謝され尿中に代謝産物が排泄される.すなわちアドレナリン,ノルアドレナリンそのまま,メタアドレナリン,ノルメタアドレナリン,VMA,MHPG(MOPEG),DOPEG,DOMAなどである.この中で尿中アドレナリン,ノルアドレナリン,メタアドレナリン,VMAがよく測定されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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