文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
内分泌機能検査
文献概要
バニリルマンデル酸(4-hydroxy-3-methoxy-mandelic acid,vanillylmandelic acid;VMA)は,カテコールアミン(CA)のうち,ノルアドレナリン(NA)およびアドレナリン(A)の終末代謝産物で,すべて遊離型として尿中へ排泄され,その量もmg単位と多く,かつ安定である.したがって,尿中VMAの測定はCAの分泌量を直接反映しており,実地上,CA産生腫瘍である褐色細胞腫および交感神経芽細胞腫の診断,治療効果の判定ならびに経過観察に極めて有用である.また尿以外にも,血中や髄液中のVMA測定も行われている.
掲載誌情報