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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集

細菌検査

171.血液培養

著者: 菅野治重1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院・検査部

ページ範囲:P.2050 - P.2051

文献概要

●異常値を示す疾患
 健康者では血液中から細菌などの微生物が検出されることはない.したがって,血液培養での微生物の検出は異常値と見なされる.血液培養で微生物が検出された場合は,敗血症,腸チフス,ブルセラ症,感染性心内膜炎,一過性菌血症などが疑われる.
 敗血症は感染症の進行に伴い,病巣から断続的に血液中に微生物が侵入する状態に由来する.このため血液分離菌は敗血症の侵入門戸となった原病巣の起炎菌と同種の菌が分離されるため,血液分離菌より逆に原病巣が特定できる場合もある.しかし,血液疾患患者などでは著しい好中球減少時に,とくに原病巣が見当たらなくとも敗血症が生じる場合がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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