文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 細菌検査
172.細菌尿
著者: 熊坂一成1
所属機関: 1日本大学医学部・臨床病理学
ページ範囲:P.2052 - P.2053
文献購入ページに移動 細菌尿とは,"本来,無菌的である尿中に細菌の存在している状態"をいう.しかし,通常の尿検査のために用いる中間尿では,検体採取時に尿道常在菌の混入を避けることは不可能である.また,その後の尿検体の保存,運搬,尿培養操作のいずれの過程でも雑菌が混入する可能性がある.したがって,尿からたとえ菌が分離培養されたとしても,その菌が真の起炎病原菌であるか否かが常に問題となる.
掲載誌情報