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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻11号

1989年10月発行

文献概要

今月の主題 水・電解質と酸塩基平衡 酸塩基平衡の病態生理

腎尿細管性アシドーシス

著者: 杉野信博1 荒井純子1 望月隆弘1 川嶋朗1 波多野道康1 窪田研二1 福田祐幹2

所属機関: 1東京女子医科大学・第4内科 2都立駒込病院・内科

ページ範囲:P.2208 - P.2210

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 腎尿細管性アシドーシス(RTA)は古くから発生部位により遠位型(type 1),近位型(type 2),また乳幼児にみられた特殊なもの(type 3)と分けられ,さらに近年遠位型の一部に高カリウム血症を呈するものとしてtype 4が加えられた.しかし,最近の欧米の成書ではtype 1→4とか,古典型classic type(type 1のこと)の名称を廃し,筆者が数年前から唱えてきたように近位型RTA(pRTA),遠位型(dRTA)に二大別され,さらにdRTAは低ないし正常カリウム血症と高カリウム血症の型に分かれる.なおtype 3はdRTAの一種であるので今日では死語となって来た.RTAを定義すれば,『腎尿細管機能障害を主因とし,著しい高窒素血症を欠く高クロライド血症性代謝性アシドーシスを呈する症候群で,発生機序から腎尿細管での炭酸水素イオンの再吸収障害(pRTA),水素イオン排泄障害(dRTA)に大別される』となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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