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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻12号

1989年11月発行

今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989

トピックス

凝固因子の分子生物学—血友病

著者: 三上貞昭1

所属機関: 1国立奈良病院・小児科

ページ範囲:P.2313 - P.2316

文献概要

 血友病は先天性凝固障害症のなかでは最も代表的な疾患であり,第VIII因子凝固活性の低下する血友病Aと第IX因子活性の低下する血友病Bとに分類され,ともに伴性劣性遺伝形式を示す.すでに第VIII因子遺伝子ではcDNA配列1),第IX因子遺伝子ではcDNA配列を含む全遺伝子配列2)が同定されている.
 血友病の遺伝子解析では,1)血友病遺伝子が家系内でどのように受け継がれているのかを観察する保因者診断および出生前診断(restriction fragment length polymorphisms,RFLPs,多型診断),2)患者個々の遺伝子欠陥部位(点変異,フレームシフト,遺伝子欠失など)を直接同定する試みがなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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