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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻12号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989 トピックス

細胞内の抗凝固蛋白質—カルシウムイオン依存性の酸性リン脂質結合蛋白質

著者: 藤川和雄1

所属機関: 1日本チバガイギー(株)・国際科学研究所・生物有機化学部

ページ範囲:P.2326 - P.2327

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 正常の血管内皮細胞は,凝固反応を促進しない.しかし,細胞損傷によって破壊された血管内皮細胞表面には,血小板が凝集し,続いて血塊を形成する.内皮細胞表面に存在するヘパリン様物質やトロンボモジュリンは凝固反応を抑制していると考えられるが,ここに述べる抗凝固蛋白質(以下,PAPと略)は主に細胞内に存在し,凝固反応の要素である酸性リン脂質に強く結合し,凝固反応を抑制する細胞性の抗凝固因子と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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