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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻12号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989 血栓性疾患の病態と診断

先天性血栓傾向

著者: 高松純樹1 利見和夫1 松下正1 濱口元洋1

所属機関: 1名古屋大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2358 - P.2360

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 先天性血栓傾向については,既に今世紀初頭にその存在が推定されていた.しかし実体が明らかになったのは1965年Egebergらにより先天性アンチトロビンIII(以下,AT IIIと略)欠乏症の報告以来である.
 その後,プロテインC,S,プラスミノゲン,フィブリノゲンなどの欠乏や分子異常により血栓傾向がみられることが明らかにされてきた(表1).本稿では「I.確定的であるもの」のみならず,今後,血栓傾向との関係がより明らかになるであろう「II.可能性のあるもの」についても述べる.「III.今後,発見される可能性のあるもの」については今後の検査法の普及などで発見される可能性があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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