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今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989 血栓性疾患の病態と診断
肺血栓塞栓症
著者: 長谷川淳1
所属機関: 1医療法人渓仁会西円山病院
ページ範囲:P.2364 - P.2365
文献購入ページに移動●定義(概念)
肺血栓症は,肺動脈に一次性に形成された血栓によって肺動脈が閉塞された病態であり,肺塞栓症は,静脈で形成された血栓が遊離して塞栓子となり,肺動脈を完全ないし不完全に閉塞した病態である.また,肺梗塞症は,血栓ないし塞栓子によって閉塞された肺動脈部位より末梢部位に出血性壊死の出現した病態である.肺血栓症と肺塞栓症とは,病理学的にも鑑別不可能であるために,臨床的には両者をまとめて肺血栓塞栓症と呼称している.
肺血栓症は,肺動脈に一次性に形成された血栓によって肺動脈が閉塞された病態であり,肺塞栓症は,静脈で形成された血栓が遊離して塞栓子となり,肺動脈を完全ないし不完全に閉塞した病態である.また,肺梗塞症は,血栓ないし塞栓子によって閉塞された肺動脈部位より末梢部位に出血性壊死の出現した病態である.肺血栓症と肺塞栓症とは,病理学的にも鑑別不可能であるために,臨床的には両者をまとめて肺血栓塞栓症と呼称している.
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