文献詳細
文献概要
今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989 治療—最近の動向
DICの治療
著者: 松田保1
所属機関: 1金沢大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.2390 - P.2391
文献購入ページに移動●汎発性血管内凝固の治療の原則
汎発性血管内凝固(以下,DICと略)は全身の,主として細小血管内に血栓が多発し,その結果,血液の凝固に必要な血小板やフィブリノゲンなどが血栓の材料として消費されて低下し,このため,消費性凝固障害と呼ばれる凝固異常を呈し,その本態が極端な凝固亢進状態であるにもかかわらず,しばしば出血傾向を来す症候群である.
DICにはその原因疾患が存在し,そのため,何らかの機序により凝固系の活性化を生じているので,その原因を取り除くことが治療上もっとも重要である.なお,DICの治療の開始は早ければ早い程よく,この点,その早期診断が重視される.
汎発性血管内凝固(以下,DICと略)は全身の,主として細小血管内に血栓が多発し,その結果,血液の凝固に必要な血小板やフィブリノゲンなどが血栓の材料として消費されて低下し,このため,消費性凝固障害と呼ばれる凝固異常を呈し,その本態が極端な凝固亢進状態であるにもかかわらず,しばしば出血傾向を来す症候群である.
DICにはその原因疾患が存在し,そのため,何らかの機序により凝固系の活性化を生じているので,その原因を取り除くことが治療上もっとも重要である.なお,DICの治療の開始は早ければ早い程よく,この点,その早期診断が重視される.
掲載誌情報