文献詳細
文献概要
今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989 治療—最近の動向
急性心筋梗塞の血栓溶解療法
著者: 木全心一1
所属機関: 1東京女子医科大学・循環器科
ページ範囲:P.2399 - P.2401
文献購入ページに移動●急性心筋梗塞の病態生理と治療方針
急性心筋梗塞の発現機序は単一ではない.しかし,大半の症例は,高度の器質的狭窄部に,血小板凝集,血栓形成を見て,内腔が閉塞し,その支配領域の心筋に壊死を生じたものである.
冠動脈内腔閉塞後,時間が経つにつれて壊死に陥る心筋細胞の数が増加する.このため早期に血栓を除去し,血流を再開通することが望ましい.しかし,再開通しても,残存狭窄が強く,血流量が十分に確保できず,また再閉塞するのでは有効とはいえない.このため,早期に再開通できると同時に,十分な血流量を維持できる方法を求めて現在検討が進んでいる.
急性心筋梗塞の発現機序は単一ではない.しかし,大半の症例は,高度の器質的狭窄部に,血小板凝集,血栓形成を見て,内腔が閉塞し,その支配領域の心筋に壊死を生じたものである.
冠動脈内腔閉塞後,時間が経つにつれて壊死に陥る心筋細胞の数が増加する.このため早期に血栓を除去し,血流を再開通することが望ましい.しかし,再開通しても,残存狭窄が強く,血流量が十分に確保できず,また再閉塞するのでは有効とはいえない.このため,早期に再開通できると同時に,十分な血流量を維持できる方法を求めて現在検討が進んでいる.
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