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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻12号

1989年11月発行

文献概要

演習 内科専門医による実践診療EXERCISE

全身倦怠感,肝機能障害

著者: 司城博志1

所属機関: 1福岡大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2463 - P.2464

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 48歳,女性,主婦.既往歴,家族歴には特記すべきことなし.手術歴,輸血歴はない.現病歴:生来健康で著患を知らない.1年前の健康診断では肝機能は正常であった.約1カ月前より全身倦怠感を自覚するようになり,近医を受診.肝機能障害(GOT 126IU,GPT 164IU)を指摘され,慢性肝炎の診断で投薬を受けていた.服薬後も症状は軽快せず,食欲不振,37℃台の微熱も出現するようになり,精査目的にて当院へ紹介された.
 身体所見:体格,栄養は中等度.血圧126/82,脈拍68/分,体温37.4℃.貧血はみられないが,眼球結膜に軽度の黄疸が認められ,肝臓を右鎖骨中線上にて3横指触知した.肝表面は整であったが,辺縁は鈍で圧痛が認められた.脾臓は触知しなかった.下肢の浮腫,腹水,クモ状血管腫,手掌紅斑などは認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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