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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻13号

1989年12月発行

文献概要

今月の主題 痛みの診断とその対策 痛みの対策

刺激鎮痛法

著者: 東藤義公1 村上誠一1

所属機関: 1金沢大学医学部・麻酔科

ページ範囲:P.2548 - P.2549

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 難治性疼痛の治療法として,疼痛の伝導路を外科的に切断する方法が最も早く行われ,ついで,高周波熱凝固法による伝導路破壊が一時脚光を浴びた.しかし,これらの治療法では,長期間の鎮痛効果が得られないことや性質の異なった激痛が新たに発生することがあるため,現在ではほとんど行われていない.これらの疼痛伝導路を切断あるいは破壊する方法に代わって,電気刺激による鎮痛法が1970年代に臨床に登場した.電気刺激による鎮痛法の発展には,古来から行われてきた鍼灸療法,Melzack & Wall1)により発表されたgate control theory,およびRaynolds2)による中脳中心灰白質刺激による鎮痛法の報告が大きな影響を与えている。電気刺激による鎮痛法の種類を表に示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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