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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻13号

1989年12月発行

文献概要

今月の主題 痛みの診断とその対策 末期癌の痛みの対策

薬物療法—鎮痛薬の持続皮下注法(CSAA)

著者: 山本健1 村上誠一1

所属機関: 1金沢大学医学部・麻酔科

ページ範囲:P.2568 - P.2569

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 癌性疼痛の治療には,十分な除痛効果とともに患者の日常活動を妨げないことが要求される.この目的には,疼痛部位の知覚神経を限局して遮断できる神経ブロック法が最も適しているが,多発転移によって疼痛が広範囲にわたる場合,神経ブロックによって重大な運動マヒが起こる場合,あるいは全身状態が不良な症例では,神経ブロックは適応にならない1).一方,麻薬をはじめとする鎮痛薬の経口投与は,WHO方式癌疼痛治療法2)の普及に伴い広く臨床に応用されているが,消化管の通過障害により適応にならない場合も少なくない.本稿では,麻薬あるいは拮抗性鎮痛薬の持続皮下注法3〜5)(Continuous Subcutaneous Admin-istration of Analgesics,以下CSAA)について紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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