文献詳細
文献概要
今月の主題 痛みの診断とその対策 心の痛み
心の痛みとは
著者: 村山良介1
所属機関: 1東邦大学大橋病院・麻酔科
ページ範囲:P.2580 - P.2581
文献購入ページに移動●痛みというもの
幻肢痛という疾患をご存知ですか.手や足を切断した後で,なくなった手足に疼痛を訴える疾患です.はじめは誰でも驚きます.ない手足は痛むことはありえないからです.次に,切断したところの神経が痛みを起こすのだろうと考えるものです.そして,切断端の神経をブロックしたり,切除したりします.それでも治らないのです.時にはもっとひどくなります.ここで,はじめて幻肢痛という特別な疼痛が存在することを認めることになります.
今日の医学で教えられる疼痛というものは神経の自由終末が刺激され,それが神経を通り,後根から脊髄に入り,視床下部から視床に達して,感覚中枢に伝えられて痛みを感じられるものなのです.その中枢は中心前回が主なものであると考えられています.
幻肢痛という疾患をご存知ですか.手や足を切断した後で,なくなった手足に疼痛を訴える疾患です.はじめは誰でも驚きます.ない手足は痛むことはありえないからです.次に,切断したところの神経が痛みを起こすのだろうと考えるものです.そして,切断端の神経をブロックしたり,切除したりします.それでも治らないのです.時にはもっとひどくなります.ここで,はじめて幻肢痛という特別な疼痛が存在することを認めることになります.
今日の医学で教えられる疼痛というものは神経の自由終末が刺激され,それが神経を通り,後根から脊髄に入り,視床下部から視床に達して,感覚中枢に伝えられて痛みを感じられるものなのです.その中枢は中心前回が主なものであると考えられています.
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