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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻13号

1989年12月発行

文献概要

カラーグラフ Oncology Round・4

慢性リンパ性白血病との鑑別が問題となった悪性リンパ腫の1例

著者: 片山勲1 前田昭太郎2 稲福睦美3 今泉孝敬3 中山義章4 恩田怜子5

所属機関: 1埼玉医科大学・病理 2日本医科大学多摩永山病院・病理 3日本医科大学多摩永山病院・内科 4日本医科大学多摩永山病院・眼科 5日本医科大学多摩永山病院・中央検査室

ページ範囲:P.2619 - P.2623

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 リンパ球由来の悪性疾患は,リンパ性白血病と悪性リンパ腫に2大別されている.しかし,個々の症例については,そのいずれと呼ぶべきか決め難いことが少なくない.とくに従来,慢性リンパ性白血病chronic lymphocytic leukemia(CLL)と呼ばれてきたものの中には,最近の20〜30年間にCLLとは別個のものとして分離独立されたいくつかの類縁疾患が含まれているが,その中でもlymphosarcoma cell leukemia(LSCL)と呼ばれるものは,名のごとく,白血病とリンパ腫の両性格を兼ね備えており,一方的に白血病ともリンパ腫とも決め難い疾患である.今回提示するのは,この辺の概念と問題点を掘り下げて考えるのに好都合な症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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