icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻13号

1989年12月発行

文献概要

グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall

大腸(8)—癌と鑑別すべき良性疾患

著者: 松川正明1 西澤護2

所属機関: 1順天堂大学・消化器内科 2東京都がん検診センター

ページ範囲:P.2636 - P.2642

文献購入ページに移動
 西澤 今日は,癌と鑑別の難しい良性のポリープ,腺腫,あるいは過形成のポリープについてです.良性のポリープと癌との鑑別はなかなか難しいのですが,癌でも茎のある方が深達度も浅く,比較的早期で,良性のものが多いと一般にいわれています.良性ポリープの話にはいる前に,形,大きさを含め有茎性のsmとm癌を図1,2で説明してください.
 松川 図1は有茎性で,表面になだらかな凹凸がありますが,大体平滑に近い状態で,茎もわりあいとスカート状に認められます.大きさは大きいのですが,表面の状態からいうと悪性だとしてもfocalなもので,m癌であることが多いと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?