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今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション 癌治療のためのオリエンテーション
外科的治療の概念
著者: 尾形佳郎1
所属機関: 1栃木県立がんセンター・外科
ページ範囲:P.206 - P.208
文献購入ページに移動 前世紀より癌治療の中心は外科であり,腫瘍切除の試みは人類の科学の進歩とともに施行されるようになり,胃・肺・大腸切除などとなって全世界の手術室で行われるようになった.
初期の合併症,手術死亡率の高かった時期から,麻酔の発達,抗生物質の開発,高カロリー輸液の普及などがあって,その治療成績は飛躍的に改善されて来た.そのため外科的癌治療は根知性を求めて拡大され,超拡大乳房切除術,骨盤内臓全摘術などとして施行されるようになったが,患者のquality of lifeが犠牲になるにもかかわらず予後は必ずしも改善されなかった.
初期の合併症,手術死亡率の高かった時期から,麻酔の発達,抗生物質の開発,高カロリー輸液の普及などがあって,その治療成績は飛躍的に改善されて来た.そのため外科的癌治療は根知性を求めて拡大され,超拡大乳房切除術,骨盤内臓全摘術などとして施行されるようになったが,患者のquality of lifeが犠牲になるにもかかわらず予後は必ずしも改善されなかった.
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