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今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション 癌治療のためのオリエンテーション
放射線治療の概念
著者: 村上優子1
所属機関: 1秋田大学医学部・放射線科
ページ範囲:P.209 - P.211
文献購入ページに移動放射線治療の主な利点は,①機能温存が可能.②合併症や高齢のため手術不能例でも可能.③進行癌に対しても可能,などであり,欠点は,①治療期間が5〜6週間と長い.②正常組織に障害を与える.③放射線感受性のない癌には効果がない,などである.したがって放射線治療の最も良い適応は放射線感受性が高く,限局した癌ということになる.しかし,感受性の低い癌や広範囲すぎて根治照射は不可能な例でも,癌の増殖を一時的に抑制したり,圧迫症状や疼痛の緩和には有効であることが多い.
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