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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻2号

1989年02月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション 癌治療のためのオリエンテーション

放射線治療の概念

著者: 村上優子1

所属機関: 1秋田大学医学部・放射線科

ページ範囲:P.209 - P.211

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 癌の治療は癌の種類や進行度,患者の状態などによって種々の方法が選択され,組み合わされて行われる.放射線治療はこれらの方法の中で癌の局所治療の強力な一手段である.
 放射線治療の主な利点は,①機能温存が可能.②合併症や高齢のため手術不能例でも可能.③進行癌に対しても可能,などであり,欠点は,①治療期間が5〜6週間と長い.②正常組織に障害を与える.③放射線感受性のない癌には効果がない,などである.したがって放射線治療の最も良い適応は放射線感受性が高く,限局した癌ということになる.しかし,感受性の低い癌や広範囲すぎて根治照射は不可能な例でも,癌の増殖を一時的に抑制したり,圧迫症状や疼痛の緩和には有効であることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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