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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻2号

1989年02月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション 固形癌の治療

肝癌

著者: 野口孝1 山際健太郎1 東口高志1 横井一1 今井俊積1

所属機関: 1三重大学医学部・第1外科

ページ範囲:P.246 - P.249

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 日本肝癌研究会による2年毎の原発性肝癌の全国登録症例数は第8回調査報告(1984年〜1985年)では7,320例,第7回(1982年〜1983年)のそれは5,567例であって年々増加しており,最近の主要学会ではしばしば肝癌の診断や治療成績の向上に関する主題がとりあげられ重要な課題の1つとなっている.すなわち,原発性肝癌,特にその90%以上を占める肝細胞癌では慢性肝炎や肝硬変などのびまん性肝病変を高率に合併しているため,腫瘍進展度からみた各種治療法の適応を判定するだけでなく,機能的な限界を十分に把握して治療にあたることが極めて重要である.
 ここでは肝細胞癌を中心に原発性肝癌取扱い規約(1987年7月改訂版)にしたがって腫瘍進展度や機能面からみた治療法の適応とその成績について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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