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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻2号

1989年02月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション 癌合併症とその対策

上・下大静脈症候群

著者: 宮原透1

所属機関: 1浜松医科大学・第1外科

ページ範囲:P.278 - P.279

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 上・下大静脈症候群は大静脈の閉塞あるいは強度の狭窄により静脈還流が障害されることにより起こる.上大静脈症候群(以下,SVCS)は1757年にWilliam Hunterによって報告され,現在では78〜97%が悪性腫瘍のための浸潤,圧迫,腫瘍塞栓に起因するとされている1,2).下大静脈症候群(以下,IVCS)は1879年にSir William Oslerによって報告され,SVCSと較べると報告例は少ないが3),癌末期の臨床においてはかなりの頻度であるものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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