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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻3号

1989年03月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症と動脈硬化 高脂血症と動脈硬化の基礎

動脈硬化の退縮

著者: 金秀樹1 中井継彦1

所属機関: 1福井医科大学・第3内科

ページ範囲:P.398 - P.400

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 動脈硬化病変はある一定以上に進展しないと臨床症状を引き起こさないことから,その治療は明らかな血流障害をきたす前から行われるべきである.とりわけ病理学的に初期の段階,すなわちfatty streak(脂肪斑),gelatinous lesion(ゼラチン様病変)それにmicrothrombi(微小血栓)などでは,強力な治療によりその退縮の可能性が高いとされている.ただし実際臨床上はある程度進展した例に対し治療が開始されるのが普通であり,ヒトでの動脈硬化病変退縮例の報告は稀である.しかし,近年高脂血症や高血圧などの動脈硬化症危険因子に対する治療法の進歩は著しく,それらによる動脈硬化退縮が現実のものとして期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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