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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻3号

1989年03月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症と動脈硬化 高脂血症の診断

高脂血症—診断の手順とデータの読み方

著者: 白井厚治1 齋藤康1

所属機関: 1千葉大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.410 - P.414

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 高脂血症の診断は,まず,いかなるリポ蛋白が増加しているかについての型診断と,その成因が考慮された症患単位としての診断とがある.しかし,必ずしもそれぞれの成因が明確にされていないことから型診断に終わらざる場合も多く,通常は一次性高脂血症として扱われる.しかし近年,いくつかの病因が明らかにされつつあり,本来の成因とむすびついた疾患単位の診断に至る例も増加している.いずれにしても,診断は増加しているリポ蛋白を明らかにすることからはじまるので,本章では,①型診断のすすめ方について,日常広く測定されている中性脂肪とコレステロール値からの診断法,およびリポ蛋白分画などの特異的検査法による診断について述べ,次に,②成因とむすびついた確定診断のすすめ方,および,③鑑別診断については,二次性高脂血症をもたらす種々因子,およびそれが有する血清コレステロール値を上昇させる力価についても述べ,高脂血症の診断の一助としたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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