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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻3号

1989年03月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症と動脈硬化 動脈硬化性疾患の治療

閉塞性動脈硬化症

著者: 多田祐輔1

所属機関: 1東京大学医学部・第2外科

ページ範囲:P.454 - P.456

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●外科的治療
 1)外科的治療の概略
 ①血行再建術
 バイパス術と血栓内膜摘除術とがあり,バイパス術には解剖学的バイパスと非解剖学的バイパスとがある.解剖学的バイパスとは閉塞動脈の近傍をバイパス経路として選択する方法であり,非解剖学的バイパスはこれと異なる経路を使用する術式で,通常皮下経路が選択される.大動脈腸骨動脈閉塞症に対する腋窩大腿動脈バイパス,大腿-大腿動脈バイパスがこれに相当する.血栓内膜摘除術はパッチを縫着するPatch angioplastyと,直接縫合閉鎖する場合とがある.現在ではバイパス術が主として行われ,血栓内膜摘除はごく限局病変に限られる.そのほかに,非観血的血行再建方法として,限局した狭窄性病変に対してレントゲン透視下にバルーンカテーテルを用いて拡張させるPTAがあるが,再発頻度は高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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