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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻3号

1989年03月発行

カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・3

不安定狭心症

著者: 堀江俊伸1

所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.482 - P.484

文献概要

冠動脈造影上Type II偏心性狭窄を示した不安定狭 心症
 症例1 65歳,男
 主 訴 胸痛
 現病歴 10月初旬より朝出勤時に5分程度歩行すると胸部圧迫感が出現し,安静により症状は軽快していた.近医を受診し,狭心症の診断により亜硝酸薬の投与をうけていた.11月20日起床時に胸痛が出現し,同様の発作が毎朝続いたので11月29日当院外来を受診し,不安定狭心症の診断により精査目的で入院した.
 12月10日冠動脈造影を施行し,左冠動脈主幹部(Seg.5)に壁の不整を示すType II偏心性狭窄を認めた(図1A).発作の回数も増加していることから,12月18日冠動脈バイパス手術を施行した.回復室に帰室時,急に血圧低下,心室細動を起こし,手術19時間後に永眠した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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