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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻3号

1989年03月発行

文献概要

講座 図解病態のしくみ 循環器疾患・13

先天性心疾患—左-右シャント

著者: 石光敏行1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.522 - P.527

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概念
 右心系は一般的に左心系に比して低圧であるため,両者間に交通があると圧較差に従い,左心系より右心系に血流を生じる.このよ,うな異常血流を認める疾患を総称して左右短絡疾患とよぶ.その血行動態および病態生理は,どの解剖学的部位に交通が存在するかで異なるが,肺血流の増加をきたし,最終的に肺高血圧を生ずる点で共通性を有する.肺高血圧あるいは二次的に生じた三尖弁閉鎖不全により,交通が存在する部位での左右圧較差が消失すると,右左短絡が出現しチアノーゼが認められるようになる.図1に模式図で示したが,このような変化をきたしたものをEisenmenger症候群と称する.また本稿で取り扱う左右短絡疾患を表1に示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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