icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻4号

1989年04月発行

今月の主題 輸血の実際と血液製剤

輸血のトピックス

腎移植と輸血

著者: 山本実1

所属機関: 1弘前大学医学部・第1外科

ページ範囲:P.630 - P.632

文献概要

 1945年にOwenが自然界に発見した寛容の現象がBurnetの免疫理論に展開し,そこで予言されたことが1953年Medawarによって現実に人為的に実証された.Medawarはこの発見をもとにさらに研究を進め,ついに免疫学的寛容という現象を実験的につくりだすことに成功し,臓器移植の問題が再びよみがえった.
 同種移植免疫抑制は,今日われわれが直面している最も重要な研究課題の1つである.免疫抑制の方法は抗原抽出物投与による寛容性の獲得,放射線照射を経て薬剤による同種移植免疫抑制が主流となり,臨床腎移植の成績が向上してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら