文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア 精神科
うつ病,うつ状態
著者: 前田久雄1
所属機関: 1九州大学医学部・神経精神医学教室
ページ範囲:P.734 - P.735
文献購入ページに移動●概説
ここ30年来の世界的傾向として,うつ状態のために医師を訪れる患者の数が確実に増えてきており,プライマリ・ケア医を受診する患者の10〜20%を占めているともいわれる.しかもその約半数は,身体症状を主訴とする仮面うつ病のかたちをとっており,うつ病としての診断・治療に手間取りやすい.
うつ状態を示す疾患としては,後で述べるようなうつ病(内因性,心因性,身体因性)のほかに,精神分裂病や境界例,さらには老年期痴呆(特にその初期)などもあり鑑別を要するが,その細かな鑑別点についてここで触れる余裕はない.
ここ30年来の世界的傾向として,うつ状態のために医師を訪れる患者の数が確実に増えてきており,プライマリ・ケア医を受診する患者の10〜20%を占めているともいわれる.しかもその約半数は,身体症状を主訴とする仮面うつ病のかたちをとっており,うつ病としての診断・治療に手間取りやすい.
うつ状態を示す疾患としては,後で述べるようなうつ病(内因性,心因性,身体因性)のほかに,精神分裂病や境界例,さらには老年期痴呆(特にその初期)などもあり鑑別を要するが,その細かな鑑別点についてここで触れる余裕はない.
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