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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻5号

1989年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア 産婦人科

子宮頸癌

著者: 安田允1 青木雅弘1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院・産婦人科

ページ範囲:P.832 - P.834

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●概説
 子宮頸癌はわが国における女性性器癌のうちで最も罹患率が高く,次いで卵巣癌,子宮体癌の順である.頸癌の死亡率は1950年に18.5(人口10万対)であったものが,昭和40年代に集団検診が行われ,O期やI期の早期癌が多数発見された結果,治癒率は向上し,最近の死亡率は半減している.この傾向は55歳以下で著明で,高齢者では明らかではないが,このことは早期診断技術の向上と子宮癌検診の普及による(表1).
 子宮癌の発生は扁平上皮化生に何らかの異常が生じ,異形成,上皮内癌,浸潤癌の過程が認められている.また最近ではヒトパピローマウイルス(HPV)の16型,18型および31型,34型の感染が引き金となって発生するとの説が強まっている.内科疾患との関連性は特にない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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