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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻5号

1989年05月発行

今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア

整形外科

骨粗鬆症—大腿骨頸部骨折と脊椎圧迫骨折

著者: 紫藤徹郎1

所属機関: 1県西部浜松医療センター・整形外科

ページ範囲:P.868 - P.870

文献概要

●骨粗鬆症とは
 骨粗鬆症とは,1)骨量が減少して,骨折などの危険性が増し,支持機能としての役割に破綻を来した状態で,2)かつ骨組織そのものの構成成分は正常に保たれているものをいう.
 骨組織では,骨芽細胞骨細胞による骨増殖とCa,Pなどのミネラル沈着が,一方,破骨細胞では既成の骨組織を吸収して,そこに新たな骨形成を誘導して骨改造が行われている.ここに骨形成と骨吸収のバランスの障害,すなわち骨吸収が優位であると骨粗鬆が進むことになり,かならずしも病的なものばかりでなく,正常でも加齢とともにみられる過程である.そして粗鬆化とともに,骨の構造物としての支持機構に破綻を来すと,種々の症状がでてくることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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