icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻6号

1989年06月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病マネージメントUpdate 糖尿病治療の実際

インスリン療法—強化インスリン療法

著者: 七里元亮1 山口康平1

所属機関: 1熊本大学医学部・代謝内科

ページ範囲:P.966 - P.967

文献購入ページに移動
●強化インスリン療法とは
 厳格な血糖制御には,インスリンの基礎量と追加量の補充の必要性が認識され,そのための方法としてインスリン頻回注射療法,皮下持続注入療法(continuous subcutaneous insulin infusion,CSII)が推奨されるに至っている.
 「強化インスリン療法」という言葉はRizza1)が記載したことに始まるが,その後,"血糖自己測定法を導入したインスリン頻回注射療法"として用いられていることが多い.しかし,インスリン頻回注射と皮下持続注入療法とは,治療操作上,自己注射を行うか,注入ポンプを応用するか,の相違のみであることを考えると,①インスリンの基礎量と追加量を補うこと,②頻回にわたる血糖計測と,それに基づくインスリン投与量の修正,の2条件を遂行し厳格な血糖制御を行う場合,いかなる方法をとるにせよ「強化インスリン療法」と呼ぶべきものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?