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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻6号

1989年06月発行

講座 図解病態のしくみ 循環器疾患・15

肥大型心筋症

著者: 飯田啓治1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.1046 - P.1054

文献概要

定義
 肥大型心筋症hypertrophic cardiomyopathy(HCM)は,特発性心筋症の一型であり,心筋の肥大を特徴とする心筋疾患である.厚生省特定疾患特発性心筋症調査研究班による「特発性心筋症Idiopathic Cardiomyopathy診断の手引」1)に従えば,特発性心筋症とは原因不明の心筋疾患であり,原因または全身疾患との関連が明らかな心筋疾患は特定心筋疾患specific heart muscle diseaseとして区別される.特定心筋疾患として以下の疾患がある.
 ①産褥心,アルコール性心疾患,原発性心内膜線維弾性症
 ②心筋炎(原因の明らかなもの,不明のものを含む)
 ③神経・筋疾患に伴う心筋疾患
 ④結合織病に伴う心筋疾患
 ⑤栄養性心疾患(脚気心など)
 ⑥代謝性疾患に伴う心筋疾患(Pompe病,ヘモクロマトーシス,Hurler症候群,Hunter症候群など)
 ⑦その他(アミロイドーシス,サルコイドーシスなど)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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