文献詳細
検査
文献概要
患者:76歳,男性.1987年9月,住民健診の際,右胸部異常陰影を指摘された.問診にて,血痰(2カ月前より),体重減少(7kg/年)と嗄声(期間不明)が認められた.喀痰,咳嗽,呼吸困難,食思不振は認められない.入院後,胸部レ線にて,右肺中葉の肺門寄りに腫瘤陰影を認め,閉塞性肺炎を随伴していた.
図1は,右B5気管支から採取された擦過細胞診所見である.明らかにclass Vと判定できる悪性細胞の,一列に並んだ平面状配列がみられる.核細胞質比(N/C比)が大きく,核膜と核小体が明瞭で,かつ円柱状細胞形を示すことから,腺癌と報告された.
図1は,右B5気管支から採取された擦過細胞診所見である.明らかにclass Vと判定できる悪性細胞の,一列に並んだ平面状配列がみられる.核細胞質比(N/C比)が大きく,核膜と核小体が明瞭で,かつ円柱状細胞形を示すことから,腺癌と報告された.
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