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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻7号

1989年07月発行

今月の主題 内科エマージェンシー

症状からみた内科エマージェンシー

意識障害—せん妄

著者: 重松一生1 宇高不可思2 亀山正邦3

所属機関: 1京都大学医学部・神経内科 2住友病院・神経内科 3住友病院

ページ範囲:P.1116 - P.1118

文献概要

 せん妄は,広範な脳代謝の異常によって生じた,認知機能の一時的な障害を特徴とする精神症候群と定義され1),日常の臨床でしばしばみられる病態である.せん妄とは異常行動そのものではなく,意識混濁を背景にして幻覚や精神運動興奮を示す状態のことをさす.このような状態は種々の身体疾患や脳疾患を基礎に発生するが,通常は一過性,可逆性である.しかしこれに伴う異常行動は時として生命予後にも影響をおよぼすので,早期診断と適切な治療が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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