icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻7号

1989年07月発行

今月の主題 内科エマージェンシー

症状からみた内科エマージェンシー

喀血

著者: 宮城征四郎1

所属機関: 1沖縄県立中部病院

ページ範囲:P.1142 - P.1143

文献概要

 およそ呼吸器症状の中で,血液を激しい咳とともに喀出することほど患者にとって衝撃的なイベントは他に類例がない.また,喀血が大量だと致死的窒息を起こすので,実地医家にとってもきわめて危険な症候であり,その処置法を熟知しておくことは,とくに初期診療に携わる医家に必須の課題と思われる.
 その程度は,48時間以内に600ml以上を喀出する,いわゆる大量(massive),100ml以上の多量(major),およびそれ以下の少量(small)から,疾に線状,点状に血液を混ずる血疾(blood-streaking,blood-tinged)に至るまでさまざまであるが,喀血の臨床的とらえ方は緊急処置を要する大量喀血と少量の場合とではまったく趣きを異にし,ここでは内科エマージェンシーとしての大量喀血の臨床的アプローチのみを記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら