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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻7号

1989年07月発行

文献概要

今月の主題 内科エマージェンシー 症状からみた内科エマージェンシー

吐血,下血

著者: 椎名泰文1 三輪剛1

所属機関: 1東海大学医学部内科6

ページ範囲:P.1145 - P.1147

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 吐血,下血で発症する消化管出血は,日常診療でしばしば遭遇する病態である.悪心,嘔吐,めまいなどの症状とともに,突然の吐血,下血が出現し,その出血量が多量であったり,持続性である場合には,ショック状態に陥り,死に至ることもあるため,早期の診断と治療を必要とする.このため出血源の検索,出血量の判断,輸血の必要性などにおいて,的確でかつ早急な検査が必要となる.
 最近では,出血性ショックに対する治療法の進歩,出血源検索のための緊急内視鏡検査の普及,内視鏡を用いた非観血的止血法の確立などにより,消化管出血のために緊急手術を行う症例は数少なくなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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